君の好きな花　[完]

嫉妬の涙に 女の子好きで、彼女である美智の前でも他の女の子といちゃつく楓。 美智はその光景を見ながら胸を痛めるけれども、過去に『嫉妬深くて束縛する重い女』として元彼氏と別れた事のある過去から、楓に何も言う事が出来ない。 楓を失ってしまう事が怖くて。 そして、美智と楓が付き合って一年記念日が近付いてきた、ある日……。 『嫉妬』をテーマに書かれている作品です。 自分の好きな人が、目の前で他の女の子に笑いかける姿を見るのは辛いですよね。 その気持ちを必死に我慢して楓に笑いかける美智に、胸がぎゅっとなりました。 そして楓の気持ちも。 お互い想い合っているのに、どことなく壊れてしまいそうな気持ちと関係。 幸せになって！と思いながら、先がどうなるのかとドキドキハラハラ。 終盤の紙を見てしまうシーン、そしてその後。 狂おしいまでの深い愛情に、美智と共に胸がヒリヒリ痛くなる思いでした。 美智の気持ちの流れに、とても共感しました。 どうか２人がこれからも、仲良く幸せでいられますように。 素敵なお話をありがとうございました！