きみの手に、髪に、

作者らす

幼馴染の2人。幼いまま、引きさかれた2人。あれから遠い月日が経って、私は身も心も荒んだ生活を送ってた。17歳、高校生。妾腹の娘、父の手駒、組織。貴方に会いたい。




あのころの私は



なにも知らない、無垢な心をもってた



あなたのそばで、真白なままで




小さかったわたしたち



離れていた時間が、二人のキョリを



こんなにも遠ざけてしまった。




悲しいよ


苦しいよ



私をみつけてくれたあなたの


手に



髪に



どうか触れさせて……