ナカミ

二作品で二度、いや何度でもおいしい。
女優の上原美里が出会ったテレビ局勤務の南野智史。

明るくて真っ直ぐな智史に、過去の影を引きずる美里はどんどん惹かれて、そして智史も、そんな美里に好意を持ってゆく。
聞いているだけでは、どこにでもありそうな恋愛話かもしれません。

しかし、複雑に絡み合う過去の傷、そして人間関係。
やはり、過去に傷を持つ作家が、二人の運命を左右して、まるでドラマを見ているような息をつかせぬ展開になってます。

そして、この作品は「抱きしめられたら……すり抜けろ」と言うコメディ作品の、まさに裏バージョン!
二つを読んで、すべての事実がわかるという、とても美味しい作品です。

個人的には、作家・相川進の裏の顔にゾクゾクしました。

皆様も是非、この愛憎渦巻く世界に浸ってください。そして、二人の愛に泣いて下さい。
文章もとても情緒感あふれて、それでいて読み易く、とても面白い小説です。

おススメです!