及川綾は、高校一年の夏、同じクラスで学年一モテると評判の斉藤薫にイジメから助けてもらい、恋をしてしまい…。

高校1年の夏


初めての恋をした



放課後に君と居残りした静かな教室



女の子みたいに綺麗な君の文字



音楽室から聞こる吹奏楽を鼻歌する君



居眠りしてる君の寝顔



忘れもしない優しい君の声



誰も知らない君の傷



「泣きたくなったら俺のところに来ればいい」



そう言ってくれたあの夏の夜



あたしは全てに



君に恋をしたんだよ



ねえ




君に恋をして



君に泣かされたら



あたしはどうすればいい?



なのに



あたしはまた、君に恋をする