「もう、自分を否定して欲しくないんです」愛せなくてもいい。情けない自分を嘆いてもいい。けれど全てを否定することだけはしないで欲しかった。




“ただ、愛されたかった”


全ての始まりは1つの願い




「蝶ってね、復活の象徴って言われてるんだよ」



女は不気味な笑みを纏い



「俺にも人を愛せるかな」



彼の孤独は過去と共に薄れる




弱さを肯定し、痛みを知り

かけがえのない"あなた"を

否定する事無く受け入れた



それでも、ただひとつだけ

肯定出来ないものがあった




「さよなら、ルイ」



未だ消えない意識はやがて

足枷となって心を拘束した



2011.05.27~2011.08.02