君の記憶には僕がいない

作者長斗 亜衣稚

箱を開けると10年後の世界へ飛ばされた少年少女。
記憶を巡る二人の未来での物語。
果たして二人は元の世界へと戻れるのだろうか。
切なくて儚い、恋愛ラブストーリー


森の奥で小さな小屋を見つけた。



それは、もう何十年も放置されているであろう



荒れ果てた倉庫のようだった。



しかし、一つだけ真新しい小さな箱があり



開けろと言わんばかりに



その箱の周りは塵一つなかった。



導かれるようにしてその箱を開けると



10年後の世界へと、飛ばされていた。