もう一度、「愛してる」と言ってくれるなら。

作者虹空乃

一時の恋。


そんな切ない恋を書いてたかった。



愛してる。でも、別れはやってくる。


私は、あの思い出、時間、愛した彼を



一生忘れることは ないだろう。



甘くて、どこか切なげで、でも



子守唄のような優しい声は



何年経った今でもしっかりと



脳に記憶されている。




声の通り、優しく笑う彼は目尻に皺を



沢山集め 愛おしそうに私の名を呼ぶんだ。




笑う彼のことが私は大好きだった



でも、時々魅せる彼の悲しそうな瞳。



あの表情を見る度、私の左胸が



きゅうっと苦しめられる。






ねぇ、




あの時 愛してくれたように




もう一度、




私を貴方は愛してくれますか?