それを愛と感じるなら

作者中川 智香

醜い瞳の少女は陽の当たる場所を避けるように生きていたが、とある青年の出会いにより表面上前進しているように思えていたが、今より昏い場所に引きずり込まれていった。

捕食対象の少女は昏い檻の中で欠けている月を眺めている。その手の中には光の差し加減により様々な色をみせる指輪。



捕食者の男は高い位を持ちながら人間の少女に執着心を覗かせる。



魔界と人間界の境界線での逢瀬。

何度も愛を交わしながら永久に叶わない願いを持ちながらも、願ってしまう。



一緒に生きたい、と。



「ああ……、俺のかわいい鳥籠姫。ひとつになろう」

そう呟く男の先は白い肌の首筋。



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流血・グロイ表現があります。