立花小春、17歳。
夏休みの切ない物語。
貴方の心に、ほっこりと暖かいものが
残りますように。




「セミって、成長してからだと

1週間くらいしか生きられないらしいな」




小さな公園



錆び付いたブランコ




耳に残るセミの鳴き声







寂しげに笑う貴方に


手を伸ばしても届かない。







不思議な青年 、 風谷 葵 (かぜたに あおい)



×



普通の高校生 、 立花 小春 (たちばな こはる)







忘れかけていた時間が今、

音を立てて動き出す。






私と貴方の、一週間だけの奇跡の物語。





この一夏の思い出を、


私はきっと忘れない。