孤児として育ち、生贄としてこの世ではない場所へと行くことになった鰍。そこで出会うのは狐色の髪の毛に蘇芳色の瞳の美しい少年。時は満ちていく。
鰍
私はこの名前が嫌いだった。
虚ろな目に、ぼうっとした性格の優しい少女が
贄として訪れたのは・・・・・・?
人間ではないものに囲まれて
人間らしさを取り戻していく鰍のお話を
これから始めようか。