何者にも屈することなく、夜の街に佇む女──レイ。全ての始まりはとある晩……孤高の姫が、気まぐれにある男を拾った瞬間だった
どんなに否定されたって構わない
それで、貴女の傍にいられるのなら
僕は
俺は
護りたい
赦されたい
一人の女に拾われた狗と狼
彼らが忠誠を誓うのは、この世で唯一人
これは命令
許可なく私の領域に踏み込むな
何者にも心を開かない孤高の女は、今日も獣を従えて夜に溶ける