黒猫の吐息

作者マアサ


「助けて」が言えなくて、今日もまたやって来る




「嫌だ」と叫びたくても叫べないこの恐怖




「やめて」が言えたらこんな気持ちにはならない



ああ、今日はいったい何日...だろう



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「俺の手を取れ」


「俺が連れ出してやる」



極道の家に産まれ、家から一歩も出る事も叶わない日常



窓から見える景色が外を知る唯一の手段だった



半分だけ血が繋がった兄弟には執着され、一つ違いの腹違いの妹には蔑まれ、義理の母親に憎まれ暴力を振るわれ、実の父には道具としか思われてない女の子の話し





信頼出来るのは果たして...





注:亀更新です。