蝶のように舞い
気品高く佇む
夜の町に神出鬼没の王女様
今まで王女に会ったものは・・・
誰とも馴れ合わない
素顔は見せない
孤独な王女
そう、言う。
だけど、みんな口を揃えて言うんだ。
『王女様に救われた。』
王女様が狙うのは無駄な喧嘩をして
自分自身を傷つけている人たち。
それと、無闇に他人を殴り付けている愚かな者たち。
王女様は決して人を傷つけない。
喧嘩をするのは人を守るため。
そうして日夜何千にんもの不良を闇から救ってきた。
救われた不良たちのモットーは
『守るもののために喧嘩をする。』
不良のなかでたくさんの人に信頼を寄せられている王女様。
仲間にしたいという族も少なくはない。
だけど王女は仲間を作らず一人孤独に生きる。
『私に仲間なんて要らない。』
『私にあるのは漆黒の闇だけ。光なんてない。』
そんな王女の前に5人の男が姿を現す。
「お前はもう一人じゃない。」
「覚悟してください。一人になんかさせませんよ?」
「てめぇは俺らの前でただ黙って笑ってりゃあいいんだよ!」
「君みたいな子、俺結構好きよ~?付き合っちゃおうか。そしたら一人になんかなんないし?」
「僕らを信じて。」
蝶のように舞い、気品高く佇む王女様。
王女様の目は漆黒の闇に飲み込まれている。
そんな王女を5人の男は救い出せるのか。
『・・・っふ、上等ね。』
さあ、一匹狼孤独な王女様と個性豊かな5人の男と愉快な仲間たちとのゲームの始まりだ。