聖凪砂
一途とは言えない
彼の浮気から終わりを迎えた関係。
そこには、彼女も少なからず言えない想いというものがあったこともあり、本来なら被害者である彼女が悩むことなどないのだけど、自分も悪いと思ってしまう。
でも、読んでいてもやっぱり一番悪いのは浮気をしてしまった彼であり、彼女には何も落ち度はないのだと思う。
だからこそ、その後の彼女を想っていながら、フラフラしている彼には共感が持てませんでした。
一番傷ついているのは彼女であり、自分が傷ついていると感じること自体間違い。だからこそ、なぜ彼女が別れてからも彼の行動で傷つかなくてはいけなかったのか……
読みながら納得いかない感情を持ちながら、友達の優希の言葉が私の心情の通りのことを言っていたので、彼女のその言葉に「うんうん」と頷きました。