私の実体験です。
大好きだった彼を忘れるために小説にします。

きっと前みたいには戻れない。

貴方のせいで何も信じられなくなった。

貴方のせいで人を好きになることが怖くなった。

でも

貴方のおかげであんなにも人に愛される喜びを知りました。



女子高校2年の夏。

放課後の教室でメイクを楽しみながらいつものように恋愛トークにふける。

「ねぇ!本当に彼氏欲しいんだけど!」

「分かる。トキメキが足りない」

よく聞く会話。

私たちの間でもあいさつの様に交わされていた。

「ゆうなは可愛いから言い寄ってくる人いっぱいいるじゃん?」

ゆうなは目が猫目でクリクリしていて小柄な体型。

私のドンピシャな可愛い顔をしている。

「ダメ。ヤリ目ばっかだもん。なつきだって可愛いじゃん。あの美容師の人はどうなったの?」

「あー…あの人も結局他に女いるみたいだし」

「えぇ?だからやめなって言ったのに」

私はいわゆる恋愛体質。

誰かに依存していないと生き甲斐が感じられない。

誰でもいい。

とにかく一緒にいて欲しい。

そのせいでセフレになってしまったり、知らずの内に浮気相手にされていたりと男を見る目が全くない。

そんな私を心配して、ゆうなは毎回相手のことを見極めて忠告してくれる。

「ま、なつきがそんなんでやめると思えないけど」

「よく分かってるじゃないか♡」

「本当ビッチ笑」

本当は身を焦がす様な恋をしてみたい。

いつか少女漫画で読んだようなお互いを好き合う恋人同士になりたい。

でも、結局は他に女を作ってどこかに行ってしまう。

自分が悪いことは分かっているけど、どこを直したらいいのかが分からない。


そして今はたまに会う美容師の人とセフレの関係になっている。


「なつきさ?先輩が男の人もよんでBBQやるらしいんだけど私の代わりに行ってくれない?バイトで行けないの」

「えー!やだよ。知らない人ばっかなんでしょ?」

「おねがーい!じゃないと人数合わないんだって。嫌だったら帰ってもいいからっ!」

「まじ不細工しかいなかったらお前ラーメン奢りな」

「きゃーっ♡ありがとう!大好き♡」

「きもい!笑」


今思えばこのBBQに参加しなければもっと違う人生を歩んでたのかな。