私という名の毒を貴方の中に。

作者はるやん

貴方もきっと私の毒の餌食になるわ。
だって私がそう望むのだから…







「…………ねぇ。どうして貴方は私を見てくれないの?」







今まで私が奪えなかった男なんていなかったのに。





私を眼中に入れなかった男なんて存在するはずが無かったのに。



貴方の視線の先にいるのは、ただ1人だけ……




貴方自身も触れる事が二度と叶う事の無い女。





「……私だけを見なさいよ……っ。」



本気で欲しいと初めて思えたのよ。


ここまで私を本気にさせたのは貴方が最初で最後なんだから。







「……毒に侵されて……」






私という名の毒を、貴方の中に。