高校生のときに組んだバンドは卒業とともに解散し、私を取り残してみんなは届かない存在になってた。そしてあれから5年。運命の歯車は動き出す。





「つかさじゃなきゃ、無理」


透き通ったか細い声が

静まり返った空間に響き渡った


アネモネ


すぐ側で聞こえた声は今じゃ

テレビを通してしか聴けない