この声は、届かない。

作者Ruka

何よりも大切だった。

私の命よりも。

でも、世界はそれを、許さない。

いつの日か。

私の声は天(そら)へと届くのか。


それは、「神のみぞ知る」・・・




私の思いは、届かない。



世界から色が消えてゆく。



神は、時として残酷だ。



掌から、こぼれ落ちないほどの幸せを。



何の躊躇いもなく、奪ってしまう。



思いは募るばかりで。



見えない道を辿り、



私の声は、何処へ行く・・・・・