愛理の秘密を知った日
愛理は俺の前から姿を消した。
携帯電話も解約し通じなくなり
会社も辞めた。
住んでいたマンションも
すぐに売りに出された
愛理は足どりを残さず
俺の前からいなくなった。
愛理は、
俺の仕事とプライベートのパートナーだった。
なにより大切な愛しい人だった。
愛理が俺の前からいなくなってから
3ヶ月後
500ページの取扱い書と充電器
を持った3歳ぐらいの
愛理そっくりな女の子
のアンドロイドが俺のマンションに
やってきた。
愛理と俺を繋ぐ唯一の媒体
《ありす》
愛理がありすを俺に託した。
愛理、俺は君を見つけてみせるよ。