東雲

言葉巧み
四ページですらすらと読めてしまう短編小説。

出だしからどこかもの悲しさ、切なさを漂わせながら淡々と進んでいく。

なんとなく、もしかして……と思ったことが最後には裏切られたことにびっくりです。

まさか相手が兄なのには最後まで気づかなかった……。

上手い言葉運びに脱帽です。

ただ読んでいて感じたのが、もう少し心理描写がほしいということ。

一人称で書かれているから心理描写に深みを持たせれば、もう少し面白くなったと思います。