約2年想いを寄せていた人に告白して、
あっさりふられた私。
新しい恋を見つけたい一心で参加した合コン。
そこで想くんに出会った。
「無理して忘れなくてもいいんだよ」
「それだけまっすぐ恋できる実希ちゃんが、羨ましいくらいだよ」
彼は意地悪なのにどこか優しくて、
「ごめん、前の彼女のこと、ふっきれてなくて」
「初対面だよ。会ったことない」
「なんか勘違いしてない?俺、実希ちゃんのことなんか嫌いだよ」
よく嘘をつく人でした。
いくつもの彼の嘘から、
ひとつの法則性を見つけました。
「私のこと諦めさせるためにそう言ったのかなあって」
「泣かせてしまうんじゃないかって思うと、言えなかった。ごめん」
「実希ちゃんには、誰よりも幸せになって欲しいから」
私が見つけた彼の嘘の法則は、
優しい彼らしい、愛に溢れた法則でした。
2018.5.2 完結しました。