見上げた空は蒼くて

作者優木 姫

可愛い女の子を目標に日々努力する なずな は隣の席の瑞樹くんのことが好き…しかし彼には忘れられない彼女の存在があって…


「空が蒼いね」

君は隣で静かにそう呟いた

教室の窓から





見上げた空は蒼くて



この青い蒼い空の下に君と一緒に居れることが

なにより嬉しかった





高校2年の時、


あたしは

牧原 瑞樹 君に




恋をしました。






君はあたしの隣の席で




いつもぼんやり空を見ている





あたしじゃない


誰かを想って




君は飛行機雲のかかった空を見る







今日もあたしは君の隣で




いつもと同じ日常を過ごしてく