『お前さ・・・俺のこと、好きだろ?』
「はぁ?何言ってるの?!」
『大丈夫・・・好きになるのも時間の問題だから・・・』
そう言って、私の唇めがけ・・・
ゆっくり近付いてくる、滅多に見ることのないあなたの極上スマイル・・・
私の中で、恋の危険信号が点滅する。
“好きになっちゃダメ!”
だって私には『メガネの王子様』が・・・・・・
「私は絶対、楓くんなんか・・・好きにならないんだからッ!」
『フッ・・・それはどうかな?』
みちるの前に現れたのは、なんとも俺様で無愛想な悪魔・・・
でも、ちょっぴり・・・優しい悪魔だった・・・
H21.5.31 【完】