秋葉 圭
切ない
まず、ページ数以上の世界を感じられる作品です。
実際に2人の間に流れている時間は、ほんの何分間かのはず。
だけど、ちゃんと私達に4年間という年月を伝えてくれます。
2人の情景がしっかりと目に浮かび、斎藤君の優しい笑顔が目に見えるようです。
優しさは、時としてとても残酷で。
彼女の為を思ってついてくれる嘘も、実際には辛いだけなのに。
彼女の気持ちが痛いほど伝わってきて、胸が苦しいです。
切ないです。
どうにかしてほしいです。
彼がどんな気持ちでキスしていいかと尋ねてきたのか?
同情なのか?好意があるのか?
意味深なエンディングがまた、このストーリーを引き立てているんでしょうね。