久遠マリ
過去に飛ばされて
戦国時代にタイムスリップしたユキの恋の物語。
戦と戦の間の出来事なのでしょう、全編を通してとても平和。
信長秀吉などの存在感のありすぎる武将ではなく、信州の真田幸村を出してくるあたりが良かったです。
冒頭で作者さんが断りを入れておられますが、やはりもっとしっかりした時代考証を行って欲しかったなあ、と。農民の暮らしや、配膳される食事のメニューなどが詳しく描写されてあれば、読者はさらに楽しめると思います。
ユキと幸村の恋愛も素敵なのですが、何だか現代の高校生っぽかったので……
ですが、ラストは本当に幸せな気分になることが出来ました。母親の呼び掛けの入れ方が綺麗。
読み終えて、良かったなあと感じる作品です。