ハル

働く女子の等身大を描いた素晴らしいお話
題名が気になって表紙を開いたらもう、目が離せないくらいに引き込まれるものを感じました。

28歳の若さで主任になったヒロイン、メイは仕事一筋で今まで来た。
そんなメイが唯一ホッとできる空間が下の階にある珈琲店。
マスターのカイと常連客のメイ。
ずっとそんな関係でいるものかと思っていたら、それがどんどん違う方向へいき…
マスターの優しさをただの優しさと思い、いつも仕事を理由に、自分の気持ちを誤魔化すメイがもどかしくも、物凄く共感できる物語だと思います。

心で呟いていることに、「うんうん」とつい頷いてしまいたくなるようなことが沢山でした。

それでもやっぱり自分の気持ちに素直になることは大切…というかもう、身体が無意識でカレに吸い寄せられるみたいにくゆらに走りこむメイがとても可愛いです。

2階へ続く階段を登りながら、大事な台詞一つ言われる度に、後ろを振り返りたくなるくらいに、話にのめり込んでました。
(まるで自分が言われたかのよう)

リアル感満載で、共感できるその内容、本当に素敵です。
最後まで読ませていただきます★