高校生の小倉藍海 5年前に 両親と祖母と妹を惨殺され心に傷を持つそんな藍海が 心を惹かれた相手はその犯人の息子だった愛情と憎悪が交錯する
ねえ神様
もしも
あたしにほんの少しの贅沢が許されるなら
愛する人の砂時計を止めないでください
願いを叶えてくれるなら
あたしの砂時計が止まっても構わない
だからどうか――――――
キミが
―――生きて―――
と言ったから……
オレはもうちょっと生きていく……
このクソったれの人生を……
神様が
―――もう眠っていいよ―――
そう言ってくれるまで……