キオクとカケラ【下】

作者明風 愛凪

『キオクとカケラ【上】』続き。


が残した音。


それは、の願いでもあった。


が聞きたかった音、

今私が奏でるよ――





――「や、簡単にいうと探し物」




『小さいもの?俺目良いから探してあげる』




「体くらい大きな物だから平気」――






あたしのせい…


鈴音が…あれをやっていなければ


こうならずに済んだのかも。


自分を攻め続け、



マイナス思考。



泣き虫。



そんな一人の少女は




最初に自分を失い、最後はまわり皆を失った――




誰の言葉も信じられなくなった少女は――