mimiko
あまりにも不器用な人間たちを、死神さんたちは、一体どう見ているのでしょう。
上で持っていた想像を下でほとんど覆されました。
そういう意味では、上下の分ける場所は、ここしかなかったのかな、と思いますが、
下になってから、筆者さまの考えが変わってしまったのかと思えるほどの、大どんでん返しは、読み終えた今でも私の心をドキドキさせ続けています。
なんて人間の心は不器用で、もどかしいほど上手く立ち回れないのでしょうね。
外見は美人だけれど、中身は見ているこちらがハラハラしてしまうほど脆いヒロイン。
一枚一枚、皮を剥ぐように、彼女の心が露わになるほど、417の存在に感謝してしまいます。
けれど、そんな417の存在の、思いもよらない存在意味。
あまりにもあまりな存在理由と、そして417が選んだ己の道に、読者は、我々は、
その不器用さと切なさと愛しさに、ドキドキしました。
この世はけして良いことばかりじゃない。
でもそんなに悪いことばかりでもなくて、ポジティブに良い事実だけを見ていようよ。
そんな風に思いました。