うのたろう

蝶のはかなさ、命のはかなさ
死に直結する蝶のイメージ。

しかし、その死は絶望的な死ではなく、あとに残ったものたちへの希望のような気がします。

この作品を読み、そんなことをしみじみと思いました。

璃愛の死後、陽の目のまえにあらわれた一匹の青い蝶。

きらきらとした燐粉が見えたような気がします。

最後に。

一番最後のシーン。

「もう、春。俺も2年生になったよ」

陽の語り口調に胸が熱くなりました。

すてきな作品です。