旬嘉
平和
毎年8月になるとテレビや雑誌等ど取り上げられる原爆投下や終戦。
戦争の惨さや悲劇。
時代を生き抜いた人、時代に命を落とした人。
日本に「戦争」がなければ、一体、幾つの命が、今この時代に続いていたのでしょう。
その無情さに、爽やかさを加えたファンタジー小説。
平和を当たり前だと思い生きている早希。
早希がタイムスリップした時代は終戦より3年も前の日本。
繰り返される空襲。
奪われる幼い命。
青年との出会い。
抗えない召集命令。
時代、世代を超えて果たされた約束に、思わず涙が出ました。
今の平和な世の中は、あらゆるものが犠牲になって成り立っているというのを意識して生きていかなくてはならない。
当たり前だがとても大切な事を教えられる作品でした。
この作品と出会えた事を幸運だとすら思います。
ありがとうございました。