伊東ミヤコ

切ない、苦しい、だけど……
恋に恋する。

恋は盲目。

回想部分のヒヨリからは、そんな言葉が思い浮かんだ。

憧れの先輩、共に苦労する喜び……。

でも、そんな気持ちだけでは、いつか破綻する。

かつてずっと好きだった人、今の自分を見てくれる人。

どちらか一人なんて、選べるだろうか?

あまりに辛く、苦しい選択。
それでも、決めるのは自分自身しかいない。
そして、それを乗り越えたときこそ、真の自分が見えてくる。

あまりに切ない展開が続いた中、ラストで見える光に、きっと誰もの胸が締めつけられる。

読んでよかった!
最後は、必ずそう思えるはず。