美織
初恋の味は甘酸っぱい
この題名の通り、“リアル”で身近にありそうなピュアな恋物語です。
悠斗くんと吹雪ちゃんのそれぞれの視点から話が進んでいき、すれ違ってなかなかくっつかない2人は読んでいてもどかしくもあり微笑ましくもありました。
相手の些細な言葉に一喜一憂したりと、“初恋”の初々しさがとても丁寧且つ綺麗に描かれていたと思います。
ライバル役も勿論登場するのですが、どうしてか憎めない。
それはやっぱり、みんな純粋に“恋”をしているから。
想いの伝え方は不器用で強引だけど、みんなが恋をしている事に変わりは無くて。
その場の情景が浮かんでくる様な文章で、雰囲気が出ていました。
楽しいばかりではなく、辛くて苦しい想いをするのも“恋”。
悠斗くんと吹雪ちゃんは相手の気持ちの事を本当に考えていて、思いやりを持っていて、2人は素直に応援したくなります。
まさに“純愛”と呼ぶに相応しい、かわいらしい作品でした!