あたしの初恋は淡くて儚かった。夏の暑さと共に燃えて、夏の終わりと共に散った。今でも昨日の事のようにあなたを、あの夏を思い出すよ。
ひと夏の恋だった
あなたとあたしの恋は
夏の暑さと共に燃えて
夏の終わりと共に散った
今でも瞳閉じれば思い出す
あなたの掠れた低くて心地いい声
あなたの目を細めてはにかむ笑顔
あなたの優しい瞳に映るあたし
あなたの甘さを含んだ香水の匂い
あなたの少し汗ばんだ大きな手
あなたの力強い筋ばった筋肉質の腕
そして
汗が滲むほど暑い陽射し
雲ひとつない青い空
あの
夏空を
夏が来る度
今でもあたしは
あなたを思い出す