茄子
おもしろかったです。
まずは完結おめでとうございます。
とてもとてもおもしろかったです。
どこかプリミティブな民族的な要素とSFの近未来感が入り混じった雰囲気がとても好きでした。
大陸を旅する自由なベドウィンたちの出会いや別れは楽しくもあり、切なくもありました。
人種やバックグラウンドの違う人間であっても、彼らはベドウィンという家族のような絆で繋がっており、それは死に別れたり、ベドウィンを抜けた後でも永久に繋がっているんだろうなと思いました。
形のない、けれども強い絆は本作で幾度となく表出している”信仰心”にも繋がるのかなと思ったり。
アレックスはキティのことを確かに個として愛していましたが、サイードの熱情ともまた違うのかな、と個人的にはそう感じました。
キティという存在は非常に純真無垢で、ある種のイコンにも思えました。アレックスのキティへの想いは、宗教という垣根を超えた信仰なのかもしれないと。
(違っていたらすみません笑)
以上感想でした!次の作品を楽しみにしています。