最高の晩餐【完結】

本気で推理できる小説 プロットがしっかりと練られている、伏線が巧みに張られている、人間関係が生々しいほどに描かれている、と単純に小説としても本格的です。 そしてそれ以上に、ミステリとしても本格派。 前半と後半で分かれていますがどちらにもミステリとしての仕掛けが施されており、また完全に分離されているわけでもありません。 読みごたえも推理のし甲斐も充分です。 楽しく騙されることができました。

読みながら犯人やトリックを推理する楽しさ！！ 「偽装家族」よりもどちらかというと軽快な文章なので改行はありませんがスムーズに読める内容だと思います。 前半はミステリー色が薄いですがその分、登場人物の性格や環境が理解しやすく後半の推理の手助けをしてくれるます。 この作品（もう一つの偽装家族にも当て嵌まりますが）で読みながら犯人を推理する楽しさを感じてほしいです。 一人称の携帯小説に慣れてしまうと堅苦しいと思うかもしれませんがそんなことはありません！ ほんとうに楽しめる作品です。 まずは読んでみることをお勧めします！

ムゲイ

2011年7月5日

極上のミステリアス・ディナー 『最高の晩餐』のメニュー 　　新鮮なキャラクター 　　うまいストーリー展開 　　熟成された特製トリック 　　まろやかな推理の 　　　　　メインディッシュ 　最高級アイディアの脂ののった赤身を、そんじょそこらの擬似ミステリーや偽ミステリーとは一味も二味も違う、本格産文章でいただく『最高の晩餐』――極上のミステリアス・ディナー。 　田中文高シェフの絶妙な調理テクニックや秘伝のプロットによる、コクと香り豊かな謎解きの醍醐味を、とくとご堪能あれ。