音無 翔子
こういう恋、あるよね
『二人の視点』
教室で自分の席に座っている時間が幸せ。だって、自然にあなたを見れるから。
『彼女の態度』
この恋が、報われることはない。でも、忘れることも、できない。
2つの短編小説から感じたことは、筆者様の言葉遣いのセンスの良さでした。くどすぎず、だけど文学的な言い回しに、個人的には読みやすさを覚えました。ところどころ改行が多かったりもしましたが、それでも、読みやすいという印象でした。
短編なので、ある程度の展開の速さは致し方ない気もします。ただ、せっかく丁寧な表現が多いだけに、多少アンバランスだな、と思うところもありました。
『二人の視点』は、誰しもが経験したであろう感情を、見事にすくっています。(わたしも、経験あります。笑)
『彼女の態度』は、先が気になるところで終わっているので、これからミオたちがどうなるのか、見てみたいところです。
きれいな作品ですので、万人にオススメします!