恵沢りょう
甘い囁きはpianissimo.
地味系先輩女子と不良系の後輩男子の恋のお話。ただの不良系の小説と思ったのならば大間違いです。
まずはヒーロー、ライガの登場シーンが印象的。彼が体育館でふわりと舞う姿は、その場にいた生徒たちだけでなく、読者も魅了してやまないでしょう。
入学早々ひときわ目立ったライガと、ひょんなことから知り合った凜子。
互いに惹かれあうが、ライガには彼女がいる。しかし、それには深い理由があり―――。
ライガの過去の謎に戸惑いながら、それでも一心に彼を思い続ける凜子。
ライガの過去には一体何が。そして突然姿を消したライガはどうしているのか。
だんだんと読み進めていくにつれて明かされる謎。
さすが作者様。カッコいいのに、完璧すぎない人間味溢れるライガに惹かれてやまないのです。
甘い囁きはpianissimo.その言葉がぴったりの切なくもあり、甘くもある、そんな2人の恋の物語。