ねね

独特の雰囲気
主人公の華恋は”美陰”の異名を持つ高校一年生。
裏世界では大きな意味を持つ”美陰”の名を捨て、不良校である星蘭学園へ入学する。
が、そこにはアメジストの総長や幹部が居て――。



まず最初に、この小説をどこにでもありそうな不良物とは別だと考えた方が良いです。
もちろん総長や暴走族等は出てきますが、この小説には全く別のテイストが加わり、一筋縄では行かない何かを感じさせられます。
主人公の正体がなかなか明らかにされないこと。主人公によって繰り返される情報戦。まさかの内部分裂。
読めば読む程謎が深まり、そして気が付いた時にはハマっている事間違いないでしょう。

情景描写・心理描写も丁寧で、じっくりと読む事が出来ました。

この巻では、一巻では明かされなかった華恋の秘密が少しずつ表に出始めます。が、まだまだ今後どうなるか予想がつきません。更新を楽しみにしています。