アキラ

びっくりしました。
えーっと・・まず・・びっくりしました。

読み手を引き込ませる力に今、アキラはヘロヘロになっています
一気に読んでしまいました。

幼かった男女の心の成長と葛藤がとても細かく表現されていて
読みやすかったですし、どのキーワードも使い捨てやほったらかしは一つもなく
綺麗にまとまっていて、とても感心しました。

なにより、関西弁が効いていますね
最初は見慣れない言い回しに苦戦しましたが、
どこか郷愁を誘う描写に、気がつくと吸い込まれて・・・
ああ、関西弁だからいいんだぁーと感じるようになりました。

終始鼻の奥がツーンとして、いつ涙腺が緩んでもおかしくない状態で、
すべての言葉が心の奥に深く刺さり涙を誘います


生と死という人間にとっての永遠のテーマを、色んな角度から覗かせてくれる
そんな作品に出会った気がしました。

「イキロ」あの言葉がまだアキラの心で木霊しています