木彫り

ずっと大切にしたい物語です
関西弁の独特のテンポで最後まで読ませる作品です。関西弁になじみのない人でも、温かい雰囲気を作るハルとアキの言葉は、やさしく胸に落ちるのではないでしょうか。

出会いと別れ、喜びと悲しみ、生と死。その一つ一つが丁寧に描かれているので、涙なしには読み終える事が出来ませんでした。けれど、読後感は胸を温かい気持ちで一杯にしてくれます。

年を重ねた自分に送りたくなるような物語です。手軽に触れられる携帯小説という形だけでなく、是非、紙媒体で大切に手元に置いておきたいですね。