ぱるる

いとおしくて涙があふれた
アキとハルの子ども時代から大人になるまでの長い年月を、けして読み手を飽きさせる事なく、細やかに、繊細に書き上げた…深い本物の愛のお話です。

単にラブストーリーや家族愛をうたったものではなく、深く、心にゆっくりと染み渡る、生と死を見事に描ききっているストーリー。

作者様の細部にわたる隅々においての気づかいが感じられ、学ぶ事、得られる事がたくさんあります。

幼少期、思春期においてのハルにはリアルと感じる淡い恋心が描かれて、大人になってからのハルにはアキに対する思い、苦悩、感じている幸せ…逃避…愛のカタチ


全てが細やかに美しく描かれています。


ワールドオブマインドのスピンオフ作品ですが、単体でも充分のお話。


しかし、母体昨の格好よすぎるハルを感じて読ませて頂くと、また一層ハルの思いの強さ、儚さ、女性らしさを感じられると思います。

また個人的にはアキは父親をどこかで信じたかったのでは…と痛い程の苦悩が伝わってきました。

大切な人と過ごす一分、一秒の時間…考えさせられました。


素晴らしい作品をありがとうございます。