三咲 こう
真っ白な紙に黒い一点を落としたような物語
お手紙のような文章で進んでいく物語。
それはすごく斬新で、しかし読みにくいとは思わないとても素敵なものでした。
既婚者だと気付いていての片想い。
一線を越えるギリギリのところで進んでいく物語は、とてもハラハラして、ページをめくる手が止まりませんでした。
真っ白な紙に落とした黒い点を広げないように必死になる主人公の心情がとてもよく表現されていて、それに誠心誠意応えるヒーローがとても優しくて…
すごく上質な短編だと思いました!
素敵な物語、ありがとうございます。