平凡なOLの私が恋したのは隣の席の主任でした。私が彼の右側が好きな理由、この気持ちを手紙にしたためて。手紙形式で語られる短い冬の恋。それは純愛か、狂愛か。
黒雪中花
またの名を“黒水仙”
雪の日
あなたは右手の手袋をなくしました。
私は恋を手に入れました。
美しく、儚く―――冷たい
まるで雪のような恋
あなたの手袋から蠱惑的で、どこかエキゾチックな香りが漂ってきたことに
私は気付かないふりをしました。
短い雪の夜のショートストーリー
◆『冬の恋』ピックアップありがとうございます◆