日下奈緒

続いて2作品目です。
映画の半券を持った男性。
後悔を胸に、あの日約束した映画館へと足を運ぶ。
ロマンティックな書き出しに、まずは心を奪われました。
その後に会った不思議な女の子。
この物語の行方を知った時には、胸が切なくなりました。
この映画館に来て、よかった。
そしてこの女の子にも、出会えてよかった。
全ての悲しみが浄化され、新しい道が照らされる。
そんな作品でした。

余談ですが。
作者様は短編も上手いですね。
本当の短編は、2~3ページで、読者を引き込ませる魅力があると教わりました。
ただ単に短い話で終わらない、魅力的なお話でした。