仮面を被った狼を探していた少女は、森に迷ってしまった。そして、そこであったのは“仮面を被った狼”。
ではなく、「ちーちゃんっ!」かわいい“子犬”だった。


この街には4匹の狼がいる。





この街を治め、この街のトップにふさわしい狼。






その中の1人は決して姿を見せたことがなかった。





そして私はその人に恋焦がれ、その人だけを探した。





だが、彼は見つからなかった。








誰かが言った。



「その人の髪は、瞳のように真っ黒だった。」




また誰かが言った。






「その人は、



























狼の仮面を被っていた___。







彼にもう一度会いたかった。


あの声で私を呼んでほしいと思った。



それなのに。












ちーちゃんっ!








私が見つけたのは、
















子犬”だった___。