高校一年の夏
一筋の光に出逢った

「初めて守りてえって思った女なんだよ」

「俺らは''お前''だから護ろうとしてんだ」

「なぁ、俺達を信じてみないか?」

ーーーー 中学1年の秋

私は深い闇に堕ちた ーーーー



幼い頃母を亡くした

父からは暴力を受け

毎日が地獄だった

仲の良かった友人には裏切られた

それから私に長く暴力を奮った父の突然の病死もあり


私は独りで生きていくことを決めた。

本当は「消えてしまいたい」と思ったけど、そんな男の為に

自らの命を経つのは気が引けた。


いや、怖かったんだ。



死ぬ事が。

私にはそんな勇気がなかった。



それから高校一年生になった今でも

''男''という存在に怯えていた


自分から他人を拒絶し塞ぎ込んできた。


そんな暗闇の中に居た私に突如見えた一筋の光


「なんかわかんねえけど守りてえって思うんだよ」


また裏切られる事を恐れる

中々心を開かない私の心の硬い壁を


簡単に蹴破った男


ーーー 男という存在に怯えていた自分が

いつの間にか居なくなっていた ーーー



「信じても、いいの?」



私を救ったのは正義のヒーローでもなんでもない。


俗に言う''不良''達だった。


ー きっと私はこの人達に会う為に生まれてきた ー





※この物語はフィクションです。

この物語の団体名、地名など全て架空のものであり、実際に存在しているわけではありません。


また、未成年による飲酒、喫煙は法律で禁止されています。