彼は自分を愛してくれる人なら、誰でもいい───。はずだったのに。いつからだろう。彼が私にだけ愛を求めるようになったのは。



“学校中で彼の名前を知らないものはいない”



というほど、注目を浴びている男がいた





上から下まで、完璧に恐ろしいほど整った容姿





彼は女の子に囲まれて、いつも笑っていて



不特定多数の女を抱いた





俺は、俺を愛してくれるなら誰でもいいよ





そんな彼がいつからだろう



私にだけ愛を求めるようになったのは









あなたはどうして、私を選んだの