君なんて好きじゃない
「彼女はただ俺の性欲解消の相手」
彼はシャワーを浴びた。今日も、初めての部屋で。
大手企業で働く一人の男。
結婚もせずフラフラ自由きままにしたいことをして生きる。
金もそこそこあるし、遊ぶ仲間もいて、
女とも適当に遊んだりする。
仕事も自分に合っているし
そりゃあ時々ストレスもたまるがそんなもんだ。
つか皆こんなもんだろ。
むしろ俺の環境はそこそこいいほうだ。
そりゃあ残業もあるが
まぁ営業だから自分でそこそこスケジュール決められるし
残業代は出るし?
まぁとびきりの高給取りってわけじゃないけど、
まぁ平均程度以上。
決して悪くはない。
うちの会社は離職率も低いし、
昔ながらの年功序列で
俺はこのままいけば課長くらいにはなれるだろうし、
なにより持ち前のスキルで社内でもかわいがられてる。
俺はそうゆうところうまいから。万全、十分満足。
順風満帆、自由きままな俺のライフ
だけど
なんだよ、なんか胸がむかむかする。
どうしよもなく張り裂けそうで、いてもたってもいられない。
なんだよ。一体。
あぁ
あの女に出会わなければ