大切に想うその分、苦しかった。
だけどそれでも私はあなたといられて幸せだった。
10年分の答え合わせをしよう。
それが終わったら、今度は私から言うね。

中学一年生の時

私は初めて恋をした。


その頃のあなたはぶかぶかの制服を着ていて

身長は私と同じくらい。

無口でツンとしてて

メガネをかけてる男の子だった。


あなたがはにかんでくれた日、私が感じたドキドキは

これが恋だと知らせる音となり


その音はいつまでも止むことがなく

毎日私をワクワクさせた。


だんだんと近づいて、でもなかなか届かなくて

そんな日々がとても楽しかった。

明日会ったら何を話そうか、帰りに部活を覗いてみよう、一緒に帰ろうって声をかけてみようかな なんて

いつもそんなことばかり考えていた。


もうだめだ って涙が溢れそうな日

どちらかが手を伸ばすことを諦めなければきっと

何が邪魔したって あなたと私は一緒にいたんだ。